家と暮らしと。

一級建築士の住まい

間接照明を使って照明デザインをする注意点

我が家の照明計画でこだわった所は、天井面をいかに綺麗にするかです。

そんな事を言われてもイマイチピンとこないと思います。こちらがリビングの照明がついた時です。

f:id:k_r_k:20180909220000j:plain

天井にいわゆるダウンライトやライティングのダクトレールなど何もなく、間接照明の1カ所だけで部屋の照度を確保してます。

天井面に何もなくなると、スッキリとシンプルになります。印象が本当に変わります。

有名建築家が作られている家とかを見る際にも、意識して頂くと、天井面が綺麗に整えられている事が多いと思います。

 

私も設計している中で、天井面は綺麗にとか、ダイニングのペンダントはテーブルセンターにもってきて、天井のシナベニヤの、割付もそこに持ってきて、など色々気にしながら設計しました。

ぱっと見は分かる人にしか分からないですが、そういう積み重ねが綺麗な空間を作っていくのだと感じています。

間接照明は、開口寸法をしっかりと確保しないと、光が伸びません。

私の家では十分にふところが確保出来なかったので、大光電機 ひゃくまる君という商品を使わせて頂いてます。有効開口寸法が取れず、僅か100㎜確保出来れば、OKです。施工にも配慮されてる優れものです。

(長さは色々ありますので、その都度選んでください)

 

 

しかし、設計上の問題点としては、天井の野縁の不陸を拾って仕舞う事がありますので、ご注意を。我が家もやってしまいました。ガッツリ不陸を拾ってます。

 

クロスを余り薄い物を使わない事、片側から照明を当てすぎない事など注意が必要です。

 

また余談ですが、当初はリノベーションだから、天井のコンクリート下地をそのまま生かそうかと思ったのですが、最上階の為、吹き付けの断熱材がしっかりと施工されてましたので、断念。そこから天井は仕上げを行い、面として綺麗に見せるようにとなりました。

最上階でご計画される方はご注意を。