フローリングの塗装について
フローリングの種類は様々あって分かりづらいと感じます。以前の記事では無垢と複合フローリングについて書かせてもらいました。
ここでは、塗装について書き綴ります。
フローリング材は元々木材であるので、素地のまま使いますと、水分を吸収します。そのためコーヒーや醤油をこぼしてしまいますとそのまま汚れとして残ってしまいます。また日々の生活で汚れもつき、黒ずんでくるでしょう。
塗装は木材の保護し、耐久性を持たせる重要な役割を果たしています。
塗装には大きく分けて2種類あります。
ウレタン塗装とステイン塗装です。
ウレタン塗装
ウレタン塗装とは木材の表面に塗膜を貼り、木を保護します。家具などでテカテカと光沢のある仕上げを想像して頂くと分かりやすいかもしれません。
ウレタン塗料とは、木の表面に塗膜を作り、木材を保護します。触り心地はつるつるとした感じになります。フローリングのウレタン塗装は工場で機械的に塗布されるものが多いです。
仕上がりは先にも述べました通り、艶があるものが主流ですが、最近では『艶無し』の仕上がりもあり、ステイン塗装の様な仕上がりの商品もあります。
表面に塗膜を作るので、木材への汚れの付着を防ぐメリットがある反面、傷への対処が少々やっかいです。白い傷後が残るので、補修は素人では出来ず、専門業者による補修が必要となります
ステイン塗装
ステイン系の塗装とは、オイル塗装や蜜蝋ワックス仕上げのように塗料が木材の内部に浸透して保護するタイプの塗装です。木の表面に塗膜をつくらないので、木の呼吸を妨ぎません。最近では自然塗料と呼ばれる植物油由来のオイル塗料が多く、着色目的の鉱物系顔料などを混ぜつくられています。オイル塗装はオイルフィニッシュと言われる家具をイメージすると分かりやすいでしょうか。
触り心地はさらさらしており、木材本来の気持ちのいい心地の良い肌触りがあります。
メンテナンスについては半年〜1年に1回程度オイルやワックスを塗るというようなお手入れです。多少シミや汚れはつきやすいですが、そんなときもサンドペーパーで汚れを削り落とし、その部分にオイルや蜜蝋ワックスを馴染ませるだけで、素人でも補修することができます。
オイル塗装もワックス塗装も同様に表面に硬い膜をつくるウレタン塗装とは違い、木の質感を楽しめる塗装です。
オイル塗料で塗装をすると、塗料が深く浸透し、濃淡の差が出やすいため木目がはっきりと浮かび上がります。また、先ほどにも述べた様に顔料を混ぜ、着色する事も出来ます。
ワックスではオイル塗装のように木に浸透して木を保護するというより、木の表面にとどまって汚れから守る塗装といえます。そのため、濡れ色にならず、無塗装に近いさらっとした仕上がりが得られます。
まとめ
フローリングは樹種、塗装、素材と色々あった選ぶのが大変です。樹種の呼び名も曖昧でメーカーによって、細かく分類すると英名で指してるものが違ったりする事があります。
あまり言葉や知識にとらわれる事無く、サンプルなどでイメージと質感を確認していくのが一番だと思います。
用途や目的・イメージに合わせて仕上げ材を選んでみては楽しいのではないでしょうか。 ↑ 我が家のフローリングは無垢材 カバ桜、オスモ塗装(オイル系塗装)です。