家と暮らしと。

一級建築士の住まい

間取りから考えるマンションの選び方

リノベーションを行う際に、悩んだことはマンションの選び方です。
 
・立地条件
・金額
・築年数
・間取り
・外観
・部屋から見える景色
…etx
 
とマンションの選び方は様々だと思います。
 
 
 
 
私たちがマンションを選ぶにあたって、重視した事は、

 

やはりトータルで考えました。
 
金額はリノベーションもあるので、なるべくり抑えたいし、立地については人それぞれで条件があると思います。
 
築年数はあまり行き過ぎてない方がいいと個人的には思ってましたし、外観もボロボロだと嫌だな~とか、建築をやられてない方と同じ様な事を考えてました。
 
 
 
 
唯一自分が設計して間取りを考えていくので、人違った目線を持っていたとすれば、敷地の様にマンションを見る。
 
 
そのマンションの住戸をリノベーションする事で、どんな間取りが出来そうか考えてみる。そんな事を考えていた様に思います。
 
 
そこで住戸を見るときに、重要になってくるのが、
住戸のスパンと窓が非常に大切になります。
 
 
 
 
まず住戸のスパンとは、いわゆる建物間口です。
 
マンションを建てる側の設計者は限られたー敷地内に多くの住戸数を確保する為、間口が狭くなってくる傾向があります。
 
 
東京の下町や京都のうなぎの寝床を想像してして頂けると分かり易いかもしれません。
 
 
間口が狭いと何が問題になってくるかというと、必然的に、外周に触れる部分が少なくなり窓が少なくなってきます。
 

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また廊下(無駄なスペース)が長くなる傾向にあります。
 
 
 
マンションの多くは6~8mであり、8mを超えてくると「ワイドスパン」と一般的には言われます。
 
 
 
私は、基本的にはワイドスパンの方が良いと考えます。
 
間口が広くなれば、窓も多くなり、明るい部屋が作りやすくなってきます。
リノベーションでは窓は当然の事ながら、後からつける訳にはいきません。
 
外と唯一つながる場所ですから、設計においてもこれほど重要な物はないといっても過言ではありません。
 
開口部をいかにリノベーション後の間取りに落とし込めるか、その可能性がありそうか。
 
そんな目線でマンション選びを行ってみるのもいいかも知れません。